こんにちは!美容メーカーフォーフルール・シャンプーソムリエの長田です。


Twitterはこちら





Instagramはこちら 






未来の年表


先日本屋さんをブラブラしてた時、タイトルに惹かれてとある本を購入しました。

それがこちら


IMG_5773

 
未来年表  河合雅司著 講談社現代新書  760円(税別) 



本の最初にこんな文が書いてました。


日本が少子高齢化社会にあることは、誰もが知る「常識」である。
だが、その実態を【正確に】わかっている日本人は、いったいどれくらいいるだろうか?
書店には、人口減少・少子高齢社会の課題を論じた書物が数多く並ぶ。
しかし、テーマを絞って論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。
それを明確にしておかなければ、講ずべき適切な対策とは何なのかを判断できず、日本の行く末を変えることは叶わないはずなのに、である。 

いや、確かにその通りだなと。

実際何となくこんな風なイメージしている人は多いと思うんです。

高齢者の割合が増えて、空き家が増えて、介護や社会保障の負担が若い人達にのしかかる....。

でもそれがどんな段階でそうなっていくっていうのを説明された本ってないんですよ。

その点を本書では、しっかり書かれています。


第1部

人口減少カレンダーとして少子高齢化が進むことで日本はどの様になっていくのかを説明。

FullSizeRender 62


抜粋すると

2016年   出生数が100万人を切る
2017年 「おばあちゃん大国」に変化
2018年  国立大学が倒産の危機
2019年  IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年  女性の2人に1人が50歳以上

2021年  介護離職が大量発生する
2022年  「ひとり暮らし社会」が本格化する
2023年  企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年  3人に1人が65歳以上の「超・高齢化大国」へ
2025年  ついに東京都も人口減少へ

2026年  認知症患者が700万人規模に
2027年  輸血用血液が不足する
2030年  百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年  全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
2035年  「未婚大国」が誕生する

2039年  深刻な火葬場不足に陥る
2040年  自治体の半数が消滅の危機に
2042年  高齢者の人口が約4000万人とピークに
2045年  東京都民の3分の1が高齢者に
2050年  世界的な食料争奪戦に巻き込まれる
2065年〜 外国人が無人の国土を占領する 

それぞれの暦年と自分の年齢を当てはめると、日本に何が起こるのかイメージしやすいと思います。

正直いくつか「えっ?」っていう内容もありますが、これらは統計学的にほぼ確実に起こる日本の人口減少や年齢構成のデーターベースを予想したものなので、あながち間違いではないんです。


実際この年表見るだけで、少子高齢化の段階は見えますからね。


本書ではそれぞれ上に挙げた暦年の説明がデータに基づき、詳しくされています。


第2部

日本の人口減少と高齢者総数の増加に対しての10の処方箋を提言


1 高齢者を削減
2 24時間社会からの脱却
3 非居住エリアを明確化
4 都道府県を飛び、地合併
5 国際分業の徹底
6 「匠の技」を活用
7 国費学生制度で人材育成
8 中高年の地方移住推進
9 セカンド市民制度を創設
10. 第3子以降に1000万円給付

この中で一番共感できたのは2の24時間社会からの脱却です。

24時間社会=便利すぎる社会からの脱却です。

つまり、過剰なサービスを見直すことで、不要な仕事そのものを無くすということですね。

先進国の中でも日本の「便利さ」は群を抜いていると著者は書かれています。

ただ、その便利さが当たり前になることで、サービスを提供する側も、顧客の要求にできる限り応えようとし、その結果長時間労働を求めるようになる。

労働人口がこれから減っていくのが目に見えている訳ですから、いつまでもこのスタイルが続く訳はありません。

*現にファミリーレストランが24時間営業店舗を減らし始めたり、ヤマト運輸も再配達の時間帯の縮小を図るなど出てきていますし。


あまりにも便利さに慣れてしまったことはあるでしょうね。

「便利さ」「無料」とは誰かの必要以上の頑張りや、犠牲、我慢の上に成り立っていることに思いを馳せよう。


という著者の言葉はその通りだと思います。

 


実際この本を読んで、何となくぼんやりしていた未来が、〜年後にはこうなっていくんだなとイメージはできるようになりました。


人口減少でこれからどんなことが起きるのか?


ぜひ本書を読んであなたも考えてみてはいかがでしょうか?